総合おすすめ度：9.5点

　おいしさ　　：9.5点　　店員さん：9.5点
　くつろげる度：9.5点　　予約　　：必須

少しフレンチの技法を取り入れた老舗レストラン

この店の料理は純粋にイタリア料理というよりは、少しだけフレンチとのフュージョンです。イタリアでは比較的珍しく、いわゆるイタリアの料理と、フレンチの技法をミックスした料理を楽しめます。
ワインはイタリアワイン、とくにパドヴァ近郊のワインをおいていますが、クオリティーが高いワインをグラスで飲めます。
満席になることが多いようですので、予約して行ってみてください。

Finestra(パドヴァのおいしいレストラン)の料理等写真:FOTO

エスカルゴ	サルシッチャと豆のパスタ	カモのソテー
スズキのカルパッチョ	黒豆とムール貝と生姜のスープ	羊のソテー、タイム風味の野菜
スカンピのカルパッチョ	かぼちゃのニョッキ	ホタテとミントのリゾット
スカンピのカルパッチョ	ポルチーニのスパゲティー	店内の様子
店内の様子	店内の様子	店内の様子
ハウスワイン(ヴァルポリチェッラ)	ハウスワイン(カベルネ)	モスカートのデザートワイン

Finestra(パドヴァの人気レストラン)の料理のレビュー：RECENSIONI

ここまでパンチがありつつ、塩気やニンニクで臭みをごまかしていないエスカルゴは初めて食べました。 素材の新鮮さ、というかエスカルゴに新鮮さという概念があるのかはわからないのですが、味がとてもフレッシュに感じて、とにかく驚きました。 おそらく仕込みの段階で何か特別なことをしているのでしょう。 ソースも、軽めの焦がしニンニク、オリーブ、バター、パセリのバランスがよくて、ソースだけでも飲みたい位においしいです。 これだけ頼んで、パンとワインで楽しむというのもありでしょう。

ショートパスタに豆を合わせる料理はイタリアの古い料理としていろんな地方で存在していますが、この店ではサルシッチャのダシを含ませています。 サルシッチャのダシは強すぎなくて適度にきいているので、全く重くありません。 イタリアの古い料理を美味しさと軽やかさをアレンジして構築し直して、昇華させています。

お店のおすすめメニューです。 素材だけ見るとフレンチのようですが、カモはPadovaのレストランではかなりの確率でメニューに載っています。 このソースが相当うまくて、さすがおすすめだけあると感じました。 カモも適度に表面を焦がしてからカットしていて、風味がいいですし、中はしっとりしていて焼き加減が絶妙です。 付け合せのポテトも表面がしっかりカリッとしてて、うまいです。

カルパッチョの塩は割と粗挽きにして、多少じゃりっとさせるのが、スズキの淡白な味にアクセントを加えています。 イタリアンパセリはフレッシュな味わいを演出していて、フェンネルのサラダもオレンジを加えることで清涼感のたっぷりな味わいに仕上がります。 軽い爽やかな味わいで、日本人好みのうれしい前菜です。

黒豆とは言っても、日本のおせちの黒豆とは違って、甘さは強くない上に、サイズも小さいです。 豆のシャープな味わいと食感と粘度に、ムール貝のダシが絡む絡む！ 生姜はそんなに感じないのですが、全体の味わいが軽いのは生姜のおかげでしょう。 味は結構強いので、ワインに全く負けない味です。

イタリアの羊は密度がギッシリしてて歯応えバッチリ、加えて羊の臭みはほぼなしです。 噛めば噛むほど旨味が出てくる羊の肉に加えて、タイム風味の野菜ソテーは、こりゃ犯罪的にうまいです。 ホコホコした歯応え残した野菜にキノコの香り、味わいを軽くするタイム。 全てがバッチリ計算されています。

このメニューは普段はおいていなようで、おいしいポルチーニが入ったとき限定のようです。 ポルチーニを炒めて、そこにパスタを絡めているだけなのですが、素材の選別をきっちりしているのが原因か、ポルチーニが全体を支配しています。 もちろん硬水で乳化させることによるメリットもしっかり感じられて、軽やかなひと皿に仕上がっています。

Finestra(パドヴァのおすすめレストラン)の店舗基本情報：DETTAGLI

Finestra(パドヴァのおいしいレストラン)のメニュー日本語訳：MENU