総合おすすめ度：9.5点

　おいしさ　　：9.5点　　店員さん：9.5点
　くつろげる度：9.5点　　予約　　：必須

ミシュラン候補間違いなしの現代的イタリア料理

いろいろなミシュランの創作系の料理を食べてきましたが、このレストランもクオリティや方向性は同じです。もしかすると既にミシュランの星をとっているレストランよりもクオリティは高いかもしれません。こだわりぬかれたワインに工夫をこらした料理を合わせた食事ができます。2017年1月時点ではミシュランの星はついていませんが、星がつくのも時間の問題でしょう。
 

Spazio7(トリノのおいしいレストラン)の料理等写真：FOTO

小さい前菜の盛り合わせ	エビと海老味噌のサラダ	ホタテとウイキョウ
ビーツで色付けしたラビオリ	グルテンフリーのパスタ	レモンのリゾット
鴨ステーキ	小さいドルチェ	ドルチェ
グリッシーニ	自家製パン	お茶菓子
赤ワイン	オレンジワイン	店内の様子
店内の様子	店内の様子	店内の様子
店内の様子	店内の様子	店内の様子

Spazio7(トリノの人気レストラン)の料理などのレビュー：RECENSIONI

全て細かな仕事をしていて手が込んでいましたが、特に驚いたのはトマトに見える料理です。 実は中にピエモンテの伝統料理のツナソースが入っていて、まわりを赤のパプリカで覆っていて、トマトとは全く違うものです。 このパプリカもピエモンテで昔から食べられている伝統的な調理法のオマージュをしていて、一気にいろんな伝統を楽しめる味に仕上がっています。 見た目からも味からも色々と楽しませてくれます。

ぬるめの温度のダシ(とはいってもダシというほど強くはないスープ)にエビの殻の粉末が入っているスープを後からかけてサービスされます。 ダシにエビの旨みを加えているので、非常に濃厚な味わいです。 エビの下にはエビ味噌がおいてあるので、混ぜることで一気にエビの旨味がこれでもかというほどにでてきます。

このイカスミソース、いわゆる普通のイカスミソースとは全く違います。 実はイカスミソースの中にエビの味がふんだんに含まれています。 殻を焼いて粉末にして含めているのか、エビ味噌なのかわかりませんが、新しいイカスミの味、というかもはやイカスミではありません。

ラビオリの中にレモンが入っていてかなり爽やかな味わいになっているのはいいとして、この料理の驚きポイントはオイスターソースです。 店でカキを使ってソースを作っているとのことです。 つまりはカキのダシをとっているソースです。 生臭いようで生臭くなくて旨味たっぷりで、日本で食べるオイスターソースとは違う味わいです。 日本のオイスターソースよりもおいしいとかそうではないとかではなく、イタリア人的解釈のオイスターソースに仕上がっています。

ここまでの料理たちが、見た目から想像できない味のオンパレードだっただけに、これは落ち着く味で割と想像通りで安心します。 見た目通りの味ですが米はきっちりアルデンテ、レモンも効き過ぎていない、完成度の高いリゾットになっています。 新しい料理だけではなく、基本の料理もちゃんとうまいということです。

この鴨が密度がぎっちり高くて、かむほどうまい肉質です。 シェフに後で聞いたら低温調理をしてから表面を一気に焼いたとのことで、噛むほどうまい密度の高さにも納得できます。 付け合わせのプンタレッレと玉ねぎマリネが、なんとまるでラッキョウの味になってて、これもこれで驚きます。 見た目からは全く想像できない味です。

バナナの上に砂糖でカラメリゼしたものと、ホワイトチョコレートとそのムース、アーモンドのジェラートが盛り合わせになっています。 3種類の甘みが一皿に載っていて、どれをとっても驚きではないですが完成度の高い味わいになっています。 特にホワイトチョコレートのスプーマ状のものはラムが含まれているから甘さがシャープでもたつきません。

Spazio7(トリノのおすすめレストラン)の店舗基本情報：DETTAGLI

Spazio7(トリノのおいしいレストラン)のメニュー日本語訳：MENU

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