総合おすすめ度：9.0点

　おいしさ　　：9.0点　　店員さん：9.0点
　くつろげる度：9.0点　　予約　　：必須

スペイン広場から徒歩5分圏内のローマ料理屋さん

スペイン広場周辺には観光客狙いのレストランはたくさんありますが、少しだけ歩くと値段も安くて味もおいしいレストランがあります。このTavernetta48はその中でも指折りの1つです。とにかくおいしいですし、インターネット上での評判もとってもよく、ローマに9,000以上あるレストランの中でも常に上位にいます。
イタリアでは本当に珍しいですが、前菜からメインまで少しづつの量で水とパンもついて15ユーロのランチメニューまであります。
量自体も多くないですし、味は全く手抜きしていないので、本格的な味を食べたいけど、ほどほどの量に抑えたい時は、この店のランチメニューを利用するのもいいでしょう。
 

Tavernetta 48(ローマのおいしいレストラン)の料理等写真:FOTO

魚介のスープ	サーモン、オレンジソース	ピスタチオと海老のタリオリーニ
ツナとトマトのスパゲッティー	プッタネスカ	ラムのソテー
牛肉のグリル、ポルチーニクリームソース	ツナのステーキ、バルサミコソース	牛肉のゴルゴンゾーラソース
牛のスカロッピーネ、ポルチーニソース	ポルチーニとヴォンゴのタリアテッレ	ピスタチオのセミフレッド

Tavernetta 48(ローマのおいしいレストラン)の料理のレビュー:RECENSIONI

これはフレンチのブイヤベースの元になった料理と言われています。 見た目通り、たっぷりと魚介が入っていて、これでもかという位に魚介のダシがきいています。 ワインを合わせるならば、味が強めの白ワインか、もしくはスパークリング系が最適でしょう。 正直、スープというよりも魚介を食べる料理です。 若干の食べづらさはありますが、食べる価値があります。

シチリアでよく使われるオレンジのソースがオリジナルのレシピです。 日本ではなかなか、フレッシュのオレンジのソースを魚に使うというアイディアはありませんが、実はとてもよく合います。 日本では滅多に出てこない組み合わせです。 魚とオレンジの組み合わせに、ピンクペッパーの、オレンジとは別の爽やかさが良いアクセントになっています。 フレッシュなので、軽くスッと胃に入ってきます。

これはメニューに載ってないのですが、特別に作ってもらいました。 トマトとツナと玉ねぎのソースのタリオリーニです。 トマトでさっと煮てボロボロにしたツナの味が食べたかったのと、イタリアのツナは日本のものとは味が違うので、どうしても食べたくて特別に頼みました。 味は、ツナの味がソースに溶け込んでいて、いい意味でツナくさくて、優しさもあって、ホッとする味です。

日本語に訳すと「娼婦風のパスタ」になるので、意味合い的になかなか刺激的ですが、このパスタは味もとっても激しいです。 アンチョビ、イタリアンパセリ、オリーブ、粗めの黒胡椒、オレガノ、ケーパー、唐辛子などなど、いろいろなスパイスが入っていて、非常に力強い、かつスパイシーな味です。 ここまでスパイシーなソースもそうないでしょう。 この店のブッタネスカは、期待通りのスパイシーさで、名前の通りの刺激的な味です。 「おいしい」というより「うまい」という感じです。

ルッコラのペーストはそこまで食べる機会はないのですが、上品でおいしいです。 もしかしたら、人によってはバジルのペストジェノベーゼより主張が強くなくてパスタの小麦の味と調和して、好みだと思うかもしれません。 エビは茹でたのをのせてあるだけなので、パスタのソース自体に味は入っていないのですが、エビとパスタを一緒に食べるとルッコラとエビの味が混ざり合って楽しめます。 力強いのにオシャレな味です。

ボンゴレにポルチーニというのは他で見たことのない組み合わせです。 ポルチーニがアサリの塩気をまとっていて、新しいポルチーニの味に感じます。 ポルチーニは厚めに切ってあって、そのおかげで歯ごたえは残っているのと、芯はポルチーニの味がしっかり残っています。 正直ボンゴレにキノコは邪道かと思ったのですが、合ったので驚きました。 また、ヴォンゴレを食べると、イタリアの水や食材の乳化というのは素晴らしいと改めて感じます。

スカロッピーネにポルチーニをソテーして載せたものです。 特別な料理技法が無かったとしても、イタリアの食材と水を使うだけで、硬水と油が混ざり合ってソースが勝手に乳化します。 無理やりつなげるのではなくて、自然な乳化なので、食べ口も軽く仕上がります。 また日本だと生のポルチーニも値段が高いですし、どうしてもイタリアで食べるより鮮度は落ちる部分もあるので、ぜひともイタリアではポルチーニを食べて欲しいです。 この料理は、肉もポルチーニも同時に楽しめます。

イタリアのラムは、いわゆるラムが苦手な人が感じている、ラム臭さがほとんどなくて、ミルキーで甘みが強いです。 もちろん特有のラム臭さが好きな人には物足りないかもしれませんが、これであればラム嫌いな人もラムを見直して食べたくなるかもしれません。 それ位に全然味が違います。 飼育方法などなど違うのと、ラムが生きているときに飲んでいる水が違うため、ここまで違いがでるみたいです。 なんにせよ、ただサッと焼いただけでここまでおいしいというのは素晴らしいです。

まずデカイです！ 250グラムはあるらしいです。 そして焼き加減ですが、これはステーキとかソテーというよりも、タタキに近い感じです。 ここまで分厚いと、カツオのように少しだけ血の匂いもしてて、それがいいアクセントになっています。 バルサミコソースの甘みも合いますし、酸味も料理全体を軽やかにします。 表面に少しだけ切り込みを入れてあって、簡単にほぐれるようになっています。 ルッコラと一緒に食べるとルッコラの苦味も加わって、さらに味が良くなります。 異なった旨味成分を足し算するのは純粋に楽しめます。

見た目もきれいですが、かなり手が込んでいるドルチェです。 仮に日本のケーキ屋さんで売ってたら間違いなくヒットするだろう一皿でしょう。 ピスタチオの力強い甘みと塩味はあるのですが、ムース状になっているので、ふわふわしていて食べ口が軽いのです。 トラットリアでここまでのレベルのドルチェを期待していなかったのもあり、ポジティブな驚きでした。

Tavernetta 48(ローマのおいしいレストラン)の店舗基本情報：DETTAGLI

Tavernetta 48(ローマのおいしいレストラン)のメニュー日本語訳:MENU

この店には日本語メニューがあります。参考のためにお店の日本語メニューへのリンクをつけておきます。
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