総合おすすめ度：8.75点

　おいしさ　　：8.75点　　店員さん：9.0点
　くつろげる度：9.0点　　予約　　：必須

フィレンツェでは珍しいコースのみの現代料理

観光客も多く、トスカーナやフィレンツェの伝統的な料理を出すレストランが多いフィレンツェで、メニューはコースのみ、料理は現代的な新しい創作料理を提供する、珍しいレストランです。
毎日の仕入れに応じてメニューは変わり、選べるのは6皿のコースか8皿のコースのみ。
古い料理を再構築した創作料理から、全くもって新しい料理まで、幅広く自由な視点の料理を出しています。
内容についてもフィレンツェのみならずイタリア中で評価されているようです。
アジアのエッセンスを取り入れているので、まれにやや和食感はあるものの、いわゆる郷土料理に少し飽きた場合、選択肢になりえるレストランです。
日本人の発想ではなかなか出てこないような和のテイストを使ったりしていて、サプライズを味わえます。
人気がどんどん高まっているようで、予約必須です。

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Essenziale(フィレンツェのおいしいレストラン)の料理等写真：FOTO

コンソメ	レバーペースト	レタスのタコス
イタリアカブのニョッキ	あさりとはまぐりのスープ仕立て	鳩のリゾット
サバのマリネ	玉ねぎ	肉の煮物
ソースをかけた肉の煮物	プレデザート	キウイのムースとジェラート
店内の様子	店内の様子	店内の様子
店内の様子	店内の様子	店内の様子
店内の様子	店内の様子	店内の様子
店内の様子	店内の様子	エントランス

Essenziale(フィレンツェの人気レストラン)の料理などのレビュー：RECENSIONI

突き出してとしての、小さなコンソメスープです。 適度な温度で、ぬるくて味を感じられます。 タピオカは入っていますが、特に存在感はないかもしれません。 冬にホッとする味わいで、鳥をほぐしたものが少し入っているのがおいしいです。

フィレンツェ近郊のトスカーナでは、伝統料理としてレバーペーストをよく食べますが、古典的な料理にハーブを効かせて軽くしているレバーペーストになっています。 ナイフやフォークは使わないでブリオッシュですくって食べるスタイルです。 オレンジのジャムがかかっていて、そのおかげでとても軽やかに感じます。 昔ながらの料理を少しの工夫で新しくて軽やかな、現代料理にしているひと皿です。

レタスの上にいろいろな味を載せた、タコス仕立ての軽い前菜です。 イカ墨だけ食べると多少の臭みがあるところに、枝豆にパセリのソースをまぶしたものを和えて、イカ墨の魚臭さを制してうまみだけを感じさせています。 アーモンドペーストが適度に濃厚さを添加していて、丁寧に作った手の込んだファーストフードという印象です。

ニョッキとは言っても茹でたものではなく焼いたもので、かつジャガイモではなくイタリアカブで作られていて普通のニョッキとは別物です。 イタリアカブで甘さを演出し、ゴルゴンゾーラで香りを足し算し、アンチョビで塩気を足して、最後にミントが全体を軽くしています。 それぞれの旨味成分みたいなものを足し算して、力強い味を構築しています。

アサリとはまぐりの貝のだしをポテトのプュレに合わせていて、そこに具材を入れているスープ仕立ての料理です。 スープ部分だけだと少ししょっぱいのですが、ニョッキと合わせると塩気がやわらぎますし、もちもちした食感も加わります。 まるでクラムチャウダー的な料理で、シソやパクチーのオリエンタルなハーブで香りも複雑に仕上がっています。

鳩でダシをとったスープで炊いたリゾットです。 イタリアでは鳩のダシは比較的珍しいですが、相当に旨味が強くて濃厚で、言われなかったら鳥類とは思えないレベルです。 コメのたき加減もちょうど良く、またタイムのアクセントは、香りで全体を軽くしています。

サバを酢でマリネしたあとで焦がした、まるで炙りシメサバのような料理で、醤油や柚子のソースを使っていて日本的なエッセンスを強く感じられます。 ただし、ベリーの酸味を合わせるところが新しくて、魚に酸味のあるフルーツを合わせるのは斬新に感じます。 シメサバとイチゴを一緒に食べるような発想は和食的な考えではなく、イタリア人のアイデアと言えるかもしれません。

玉ねぎの甘み、火入れのバランス、水っぽくないのにほろほろと、玉ねぎの調理に関しては完璧で、切っても水っぽさがでてきません。 ぶどうのビネガーの甘みととろみが玉ねぎにまとわりついて、別の甘みを足し算しています。 ピーナッツバターも添えてあって、さらに別の味に変化させる楽しみを残しているから、飽きがきません。

トスカーナ地方の肉の煮物であるペポーゾに、しそと、梅の甘みと酸味を加えている、組み合わせの新しい料理です。 肉のふんわり感が、硬水を使ったイタリアの煮物を感じさせます。 カルチョフィーのカリカリが食感を足し算しています。 皿を熱々に熱してそこにソースをかけるプレゼンテーションだったため、ソースが水分も油に分離してしまったのが残念です。

抹茶を含めていろいろな味わいでオリエンタルに作ったジェラートは、相当新しい味に感じられて、何も言われないと何が入ってるか想像するのが難しい味です。 キウイのムースは酸味を出すので、旨味成分がまた増えます。 なかなかハイレベルなデザートです。

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Essenziale(フィレンツェのレストラン)の店舗基本情報：DETTAGLI

Essenziale(フィレンツェのおいしいレストラン)のメニュー：MENU

このレストランでは、いつも違うコースメニューを、仕入れた食材に応じて変えているようで、コースメニューしかないので、決まったメニューがありません。