総合おすすめ度：9.0点

　おいしさ　　：9.0点　　店員さん：9.0点
　くつろげる度：9.5点　　コスパ　：9.0点

ナビリオ川沿いにあるカジュアルなレストラン

ミラノの中心地から少し離れた地区にある、比較的若い人が多い地域がナビリオ運河周辺です。
このあたりは、少しまったりしつつ地元の人に混ざって食事したり飲んだりするのにおすすめです。
観光客も少ないのですが、特に夜は地元の人が多く飲んでいて、雰囲気もいいです。
そんな中にある、カジュアルな雰囲気でおいしいものを食べられるレストランです。
グラスワインでも手抜きの無いワインが出てきます。
例えばバルベーラは比較的軽いものに出会うことが多いも関わらず、ここのグラスはかなり複雑で重たいフルボディのBarbera d’albaを出してくれます。
またグラッパについても、こんなに種類があるのか、と驚く程に種類を揃えています。
食事のみではなくて、しっかりと飲み物でも楽しめるので、ワインバーとしての利用もおすすめですよ。

Porta Cicca(ミラノのおいしいレストラン)の料理等写真：FOTO

レンズ豆のスープ	ラグー	イカのソテーにポテトとプンタレッレ添え
カキのジェラート	店内風景	グラッパの数々
店内風景	グラッパの数々	グラッパの数々

Porta Cicca(ミラノのおいしいレストラン)の料理のレビュー：RECENSIONI

イタリアのスープのあり方の一つをしっかり見ることができます。 スープといっても、ゆるめのペーストに見えるほど、ドロドロのスープです。 味は、濃厚で優しくて、素材の味がぎっしり感じられます。 散らされたフェンネルによる味へのアクセントも、味の組み合わせの面白さがあります。 オリーブオイルの主張の加減もちょうどよく、こういうとろみのあるスープにおけるオリーブオイルの香りや味のチョイスの重要さを感じます。

この手の料理は、普通はパスタと一緒に後からかけるためのチーズも一緒に運ばれるのですが、運ばれてきません。 というのは、この店の場合は、仕上げの段階で既に入れてるからもういらないのです。 仕上げるときにチーズを入れる調理法は、イタリアでは比較的少ないです。 この調理法の効果として、チーズの香りが熱でソースに溶け出して味が渾然一体となり、味の麺への絡まりが一層よくなります。 また、味わいが力強くなり、力強い味わいのワインとかなり合います。

ピュレのジャガイモと、イカを焼いた時に鍋に残ったダシを軽く詰めてソースにして、そこに強すぎない程度にフェンネルを入れて全体をまとめています。 これによって、ポテトに塩気が加味されて、もったり感がなくなり、一気に上品なソースになっています。 ポテトピュレに塩を足しただけでは絶対にこうなりません。 また、ポテトにイカの焦がした香りも乗っていてアクセントになっていて、イカのソテーというメニュー名から想像できないレベルの味わいです。

日本ではまず食べられないハンバーガーでしょう。 肉のうまさはもちろん、チーズも味わい深くてうまいです。 もはやジャンクフードではなく、ここまでうまいハンバーガーはそうそう食べられないと思います。 ソースもポルチーニで味付けしたクリームを使っていて、ポルチーニを全面に押し出しているのですが、チーズや肉も力強いので、総合的な味としてのバランスも取れています。 そして、単に添えてあるだけではないカリカリのふわふわのポテトも、ジャンクフードのフライドポテトとは一線を画しています。

Porta Cicca(ミラノのおいしいレストラン)の店舗基本情報：DETTAGLI

Porta Cicca(ミラノのおいしいレストラン)のメニュー日本語訳：MENU

メニューは日替わりなので、ここに載せているのは一例です。